恋せよ女のこ~かわいいあなた [comic]
恋する女のこたちのオムニバスストーリーです。
どれも「好き」という感情の本体を上手く取り出して見せてくれます。
かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス) (IDコミックス 百合姫コミックス)
- 作者: 乙 ひより
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2007/07/18
- メディア: コミック
●Maple Love good!
「うさぎみたい…」
かえちゃんのかっこよさは異常です ( ̄▽ ̄;
こういう何に対しても自分のものさしでしっかり測って、自分の中の言葉できちんと
相手に伝える力を持っている人って、男女を問わず、すごい好きだなぁ。
●ラブレター
「これからあんまり一緒にいれなくなるから、ちょっと嫉妬してみました!」
幼い頃からずっと一緒だった人ってワタシにはいないんですけど、もしそういう人が
いたなら、ワタシはその人にどんな気持ちを持ったのだろう?
いつか別の道を歩くようになるのは分かっているんだけど、それでもどこかで誰にも
侵されない聖域みたいなものを持ちたいと思うのは、ワタシでも納得できます。
●星空サイクリング good!
「星の神さまはね、おしゃべりな子は嫌いなの」
なんで好きな人が近くにいると、自分の気持ちって隠そうとしちゃうんでしょうね。
そして何でその人は私の気持ちに気付いてくれないんだろうって思っちゃうのでしょうか。
だから恋する人はみな、願うのかもしれません。
●かわいいあなた good!
「ああ あなたがかわいいから嫉妬したのね。気にすることないわ」
好きになる相手はワタシがなりたい人なのかもしれない。
でもワタシはどうしてもあんな風にはなれないから、せめてあなたをワタシのものにしたい。
それは性別関係無しに生じる“好き”ということの根源なのかも。
●冬色想い
「こわい人はかわいい人でした」
やっぱりかわいい人は好かれるのです。
かわいい人は守ってあげたくもなり、そんな人になりたいと思われるのです。
たとえこっちを向いてくれなくても。
●ココロ弁当
「…味がない…。でも…、おいしーや…」
まだワタシの想いはよくわからない。
でももしかしたら彼女は、まだかすかにしか表れていないその想いを感じ取ったのかも
知れません。
だからこんなにどきどきするのかな?
●まとめ
“恋”そのものに純粋になれるのって、やっぱり学生くらいまでなんですよね。
大人になってくるとその中に利害とかがどうしても絡んできてしまいますから、
その部分を除外して考えるのが難しくなるというか、非現実的になって、実際の
自分に上手く戻せなくなると思うのです。
また同性を好きになるって、異性を好きになること以上に精神的に高度な活動だと
思うんですよ。
異性に対しての想いって、その中には生物的に当然な要素が否定できないんですけど、
同性に対してって言うのはその部分が無いため、人類としての精神活動に対しての
リスペクトが大きいと思うのです。
ですから“恋”というものをソコだけ抽出して考えるならば、このまんがはとても
上手に“恋ゴコロ”を表現しています。
年をとると「好き」というものがなんだかややこしくて、めんどくさいものになりつつ
ありますが、そんなときのリセットにとても効くお話でした。
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