図書館員、参上っ!~図書館戦争 [comic]
明日の深夜より放送が始まるアニメーション、
「図書館戦争」
原作はハードカバー全4巻なのですが、本日ご紹介するのはコミカライズ版です。
図書館戦争LOVE&WAR 1 (1) (花とゆめCOMICS)
- 作者: 弓 きいろ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/04/05
- メディア: コミック
ワタシ、基本的にはコミカライズやノベライズって手を出さないんです。
たいていの場合が、原作を上回ることは無いし、ならば内容を知っている
ぶっちゃけて言えば“劣化コピー”に手を出したって。。。と思うからです。
ですがこれについては小説版の方を読んだのがずいぶんと前だったので、
アニメを観る前の復習として、また画柄も原作のイメージと近い感じがしたので
手を出してみました。
小説版の方もイラストレーターはついているのですが、イメージイラストといった
感じであくまで読者のイメージ補完くらいの控えめのものになっています。
(※つかちょっとデザイン的な感じが強いです)
コミック版はそのイメージの延長線上にある感じですね。
この作品はそれまでの有川作品の一時到達点といった内容です。
有川さんの好きなモノを全部詰め込んだって感じがします。
「図書館(本)」+「自衛隊」+「ラブ」=『図書館戦争』
ですね ( ̄▽ ̄;
なので舞台はホントに荒唐無稽なのです。無茶苦茶です。
どこの世界に銃持ち闘う図書館員(もちろん司書の資格も持ってたり)がいますか!
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と言い切りたいトコなんですが、そう一刀両断にできたものでもありません。
これって“言論弾圧”のあるカタチなんですよね。
いまでこそこの日本において言論の自由は完璧ではないにせよ、かなりの部分で
認められています。
なにせ一般の図書館の蔵書に「オウム真理教出版の本」が置いてあって、
希望すれば閲覧するのに何の障害も無いわけですから。
ワタシは本好きを標榜して憚らないのですが、
ほんの60年くらい前には好きなことを言えなかった時代があったこと
を忘れてはならないと思います。
まあそんな堅苦しいことはさておき、改めて見るとこの無茶苦茶な舞台を地に足着いた
ものにするための設定の細やかさや、個性的でかつどこにでもいそうな魅力的な
キャラクター造形などとてもよくできています。
このしっかりした地盤あってこそのエンタテインメントです。
また有川作品にはベタ甘のラブが欠かせないわけですが、それゆえに
コミカライズの媒体を少女漫画誌にしたのは正解です。
少年誌や青年誌ではちょっと無理だったろうし、原作はハードカバー小説とはいえ、
内容はティーンズ向けとしても十分楽しめるものですからね☆
さてワタシはこの小説がビジュアル化されるとしたら「実写ドラマ」ではないかと
思っていました。結構“月9枠”とか行けるんじゃね?って思っていましたヨ!
なので最初に“アニメ化”と聞いたときには一抹の不安を覚えました。
深夜枠のアニメって当たり外れが多いですからね。きちんとこの面白さを表現できるの
だろうかと。ですがそれはいい意味で裏切られました。
まずは放送枠が「CX系のノイタミナ枠」であるということ。
ノイタミナ枠はこれまで数多くの名作を提供しています。
なにせ記念すべき最初の作品はあの「ハチミツとクローバー」です。
ワタシ、あまり原作相当の評価をする原作付き作品って無いんですけど、
アニメ版ハチクロのできは素晴らしいです!
もちろんDVDは全部持ってますし、一時期はヒマさえあればこのDVDを
かけまくっていましたから (≧▽≦)b
その上、放送中は原作が終わっていなかったのに、原作終了のタイミングにあわせて
第2期を製作し、きちんと原作準拠でエンドマークを迎えたところも評価高いです。
また製作スタジオはあの「Production I.G」なのですヨ! (o>ロ<)o
そうです、あの「攻殻機動隊S.A.C」に代表される緻密な世界描写に
定評のあるアニメーション製作集団です!
もうこれは期待しないようにしても期待せずにはいられませんっ!
ワタシは夜更かしできない体質なので、しっかり録画予約しましたヨ!
ということでコミックの感想とはかけ離れてしまいましたが、図書館シリーズは
ビブリオマニアの方ならばぜひ一度読んで頂きたい一冊だと思います。
本が好きな人ならば楽しめると思いますし、そうでない人でも古典的で
こっぱずかしい、でも気になっちゃうラブコメを堪能できると思います。
媒体はたくさん用意されています。
「小説」、「コミック」そして「アニメ」とお好きな入り口からどうぞ☆
ちなみに本家の小説版、本日after story(?)である
が出版されていました! (≧▽≦)/
これには“1”と書いてあることから、シリーズ化が期待されます♪
まだまだステキな図書館員たちの活躍とラブは止まらないみたいです!
図書館戦争シリーズ気になっているのですよ~♪
『ベタ甘のラブ』ですか!!!@@
コミックも面白そうですね~☆「花とゆめ」とな?!
乙女時代を思い出す響きです~(//∇//)
やっぱり原作を先に読んだ方がいいかしら?
by Betty (2008-04-11 22:41)
図書館戦争、私は原作しか読んでいませんが、本当に作者がすきなものを全部詰め込んだ感じがしますよね。
アニメもコミックも気になります。
録画が今できないので、とりあえず次はコミックにいってみようかなぁ。
by せん (2008-04-12 15:03)
まだ録画した図書館戦争、観てないです。。。( ̄▽ ̄;
>Bettyさん、こんばんは☆
図書館シリーズ、面白いです。面白いですヨ! (≧▽≦)b
ハードカバー4冊というのがお財布に厳しいですが、ワタシ的には十分元を取ってお釣りまでこんもりって感じです♪
つかそもそもベタ甘ラブものって少ないと思うのですよ!
有川さんも女性作家さんなのですが、いわゆる恋愛小説の大御所さんが書く恋愛ものってなんだかめんどくさい恋とか、妙に浮世離れしていて感情移入ができない感じのものばかりなので。。。(-""-;)
コミックの方も原作の雰囲気をきちんと伝えていると思います。
ただし有川節の文章には一回やられると中毒性があるので、それを試してみるのもよろしいかな?
と思いますヨ! b( ゜ー^)⌒☆
>せんさん、こんばんは☆お久しぶりです m(_ _)m
有川さんの他の作品はご存知ですか?
ワタシは自衛隊3部作といわれる「塩の街」、「空の中」、「海の底」それぞれも
好きなのですが、これらの作品のスピンアウトが収録されている
「クジラの彼」がとっても好きなのです!
特に「空の中」スピンアウトの「ファイターパイロットの彼女」と
「海の底」スピンアウトで表題作「クジラの彼」、また有川節が冴えまくる
「ロールアウト」と「攻防レンアイ」はもうもきゅもきゅしながら読んじゃいます
f^_^;)
それとこの短編集には収録されていないのですが、野生時代に書き下ろされた
「軍事とオタクと彼」のヒロイン、“桜木歌穂”はMy Best有川ヒロインなのですヨ!
こんな風に有川作品のことを語りだすと止まらない、753なのでありました
Σ( ̄▽ ̄;
by 和-nagomi (2008-04-14 20:55)
ふはははは!私は小説漫画アニメ全部制覇しましたよーっ!
大 大 大好きです図書館戦争。
漫画ではラブコメ度がアップしてすごく面白かったし、
アニメはかの有名なプロダクションI.G.ということで見てみましたが、んもう先がかなり楽しみな作りでしたね!!
小説はと言えばスピンオフ作品が出版され、(こちらはベタ甘)図書館戦争ブームが私の中で巻き起こっていますっ。
今回初めてコミカライズなるものに手を出してみましたが…出してよかったと心から思いました!!大好きですー♥
by ミナモ (2008-04-15 01:30)
ミナモさん、こんばんは~っ! (≧▽≦)/
(※元気なミナモさん向けにテンション20%増)
まんがはラブコメフォーカスしてまとめているのは正解だと思います☆
でも小説は世界設定や政治的な駆け引きみたいなオトナのやりとりもあって
ボリュームあるので、やはり図書館戦争のすべてを知るためには
小説版は必読ですね♪
アニメはシリアスパートとコメディパートのメリハリがあって
よろしいと思います。
この辺の地に足着いた世界をしっかり演出できる底力があるのが
Production I.Gの素晴らしいところですよね。
ちなみに図書館戦争のワタシ的名ゼリフは麻子が郁に言ったコレです。
「乙女が!乙女がここにいます軍曹ー!」
いやもう大好き!(>_<)
by 和-nagomi (2008-04-15 20:29)